Victure4K60fpsアクションカメラAC940

Victure4K60fpsアクションカメラAC940

こんにちはFLIP↗FLOPです。

今回はVictureの4K60fpsアクションカメラAC940です。

Victureはアクションカメラ以外にも、見まもりカメラやメディアプレーヤー、無線機器等を海外で販売しています。
しかし日本ではアクションカメラのブランドとしての認知度のほうが高いと思います。

AC940はネイティブ4K撮影や本体のみでの5m防水など、かなり魅力的な性能を備えています。
動画関係は国内外のYouTuberの方がいろいろチャレンジしているので、FLIP↗FLOPでは疑問に思われやすい部分や個人的にぶっ飛んだ性能だと感じた部分にフォーカスを当てていきたいと思います。

    

    

製品の仕様
動画解像度 最大 4K/60fps
静止画解像度 20MP写真画素
インターフェース Micro HDMI / Micro USB
6軸手ぶれ補正
付属品
リモコン、1350mAhバッテリー2個、防水ケース、サイクルマウント、両面テープ、ヘルメットマウント、 USBケーブル、レンズクロス、クイックリファレンスガイド
機能 スローモーション、バースト写真 、タイムラプス、風切音低減 、オートローライト、長時間露光等

まずは本体および付属品を見ていきましょう。

これだけあれば撮影できるという意味で、まずは本体とリモコン、バッテリーです。 バッテリーは2個付属しているのでリロードが可能です。

 

次は防水ケースと各種マウント類です。防水ケースの密閉性はかなりのもので、始めのうちは開閉に力が要ります。

 

充電ケーブルやクリーニングクロス、ワイヤ等です。前述のマウントの補助としてもアレンジが可能です。

 

トップ画像用なので背景が違うのはご容赦を。前面右側に丸形レンズユニットがあり、縁は面取りがしてあります。
右側面は電源ボタンだけです

 

上部にはメニューボタンとシャッターボタンというシンプルな配置です。

 

左側面のふたを開けるとMicro HDMI ・ Micro USBの各端子があります。

 

バッテリー室とMicroSDスロットは底面です。本体のみでの防水に対応するためシリコンパッキンがピッチリとふた裏に取り付けてあります。

装着例

付属の防水ケースはGoProや一般的なアクションカメラのオプション品を装着できます。 これはGoProアクセサリーなどを販売する国内ブランドActyGoスマホ三脚自撮り棒に取り付けています。

 


こちらは終売となったActyGoスマホ20倍望遠レンズ に付属していた三脚です。
AC940は底面に三脚用のねじ穴が設けられているので一般的なスマホアクセサリーやカメラアクセサリーの装着ができることが大きなポイントです。

こちらはFotoproのアクションマウントAM-802です。こういうアクティブなツールとも相性がいいですね。

三脚穴の位置の意味

さて、この取り付け例を見てあることが気にになった方もいるかと思います。
それは「何でカメラが真ん中に来てないのか?」ということです。
確かに本体のねじ穴に取り付けると本体が右側に大きく出ていることが分かります。

なぜこういう構造なのかを一眼レフカメラを使って説明します。
まずこの画像をご覧ください。

通常一眼レフカメラやミラーレスカメラ、ビデオカメラなど三脚に設置して使う光学機器は、青線で示すように三脚穴がレンズの中心線に来るように設計されています。
これは三脚に載せてパン(左右に動かすこと)をするときに、回転の中心とレンズの中心がずれてしまうのを防ぐためです。
またジンバルやスタビライザーに装着する際にも重心とレンズの中心を合わせることで、センターのぴったり合った気持ちのよい映像になります。

ではGoProとAC940を比較してみましょう。

両者の青線を見て分かるように、GoProはレンズの中心に対してマウントの中心が大きく離れています。一方AC940はレンズの中心線上に三脚穴が来ています。
三脚穴だけ見ると「真ん中じゃないのはおかしい」と考えそうですが、光学機器としてはAC940のほうが正しい配置であるわけです。

作例

さて本体だけ眺めてても性能は分かりませんので、作例を見ていきましょう。

まずは無人駅の待合室です。けっこう狭い待合室ですが広角レンズにより広めに映っています。 ポスターの文字等もしっかり読めますね。
日中屋外です。送電線の鉄塔の根元からてっぺんまで見事に入っています。

 

鉄塔を真下から撮ってみました。 (注:柵を乗り越えたりしたわけではなく、水田と側道のあいだに鉄塔があり、草むしりや農作業中に自由に座れる場所で撮影しています。)

AC940の真価はここから

この辺を見ると「まあ普通の写真だな」という感じですが、AC940は夜間の長時間露光で真価を発揮します。

まずはISO3200で手持ち撮影してみた映像です。

この撮影の仕方だと画像がのっぺりしてしまいノイズもかなりのってしまいます。

 

ところがISO100/F2.8の30秒長時間露光で撮影するとどうなるかというと・・・

フラッシュでも使ったのかというぐらい明るいのはともかく、先ほどと比べると敷石の一つ一つや金網、送電線のガイシなど恐ろしくキレイに映っています。

もう一つ比較してみましょう。

撮影した場所の全景です。駅の新幹線化工事に伴い解体中の建物です。 法に触れないよう、奥に見える柵の外側から撮影しています。

 

まずはISO100で単純にシャッターを押しただけの場合です。

何をしているかは分かるものの、ノイズが気になってしまいます。

 

こちらが30秒の長時間露光です。重機の文字や解体中の建物の質感、瓦礫などくっきりと見えています。

 

ちょっと下がって撮影してみました。よくよく見ると左の建物の横に星が映っています。 街灯のない場所で撮影したら普通に星空撮影ができるかもしれません。

一昔前のアクションカメラからは想像できないほど長時間露光での画質が向上しています。

ところ変わって冬の海岸です。単純な手持ち撮影ですが、波しぶきや泡などきっちり映っています。

 

雲や波などの微妙な階調が大きく崩れるようなこともなく、後で見返しても満足できる画質です。

今回記事のほうでは主に構造や夜間の長時間露光にスポットを当てました。
個人的にはやはり夜間長時間露光撮影の画質の高さに驚いています。

動画はアクションカメラ、静止画はスマホと使い分ける人も多いかと思いますが、AC940なら同じような価格帯のスマホが苦手とする長時間露光をしっかりカバーできると思います。
今後ファームウエアアップデートなどにより機能や性能に磨きがかかるとさらに化けるかもしれませんね。

Victure AC940が気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。