カーボン電動スライダーレビュー 2回目 スライダーが高いワケ

カーボン電動スライダーレビュー 2回目 スライダーが高いワケ

こんにちはFLIP↗FLOPです。

いきなりレッサーパンダなので何事かと思いますが、前回に引き続きXinru photographic equipmentカーボン電動スライダーを実際に外に持ち出して使ってみました。
「スライダーとはなんぞや」という方も多いと思いますが、そのあたりにも触れながら進めていきます。

撮影場所は福井県鯖江市西山公園です。本物のレッサーパンダでテストしようかと思いましたが、レッサーパンダって寒いところに生息するモフモフなんですよね。3月初旬は彼らには快適なため元気に走り回って収まってくれないので、外の動かないレッサーパンダくんに手伝ってもらいました。

冒頭の写真にあるように、スライダーは真っすぐ正確に移動させるのが難しい場所で威力を発揮します。
水平な地面であれば板の上にでも置けばなんとかなりますが、岩や水辺など制約のある場所に設置することで、上下にぶれない映像を撮影できます。

ただしこの状態でカメラを取り付けると当然水平にはならないので、自由雲台をベースに取り付けてその上にデジイチなりビデオカメラをセッティングします。

石突きはスパイクではなくゴムなので、傷を付けてはいけない場所でもそのまま使用できます。

次に、機材を設置したうえでどのぐらいの傾斜までいけるのかを確認してみました。

このぐらいは全く問題ありません。

次にレッサーくんの胴体に掛けてみましたが、一眼レフ+雲台ならこの角度でも大丈夫です。

今度はレッサーくんの鼻に掛けてみましたが、この角度でもまだ倒れる兆候はありませんでした。

これ以上の角度はどうかと思いましたが、鈍角にするぐらいなら向きを逆にすればいいだけです。
機材のサイズにもよるでしょうが、かなりの角度でも安定していました。

さて、Xinru photographic equipment カーボン電動スライダーは、単に横移動をサポートするだけではありません。
実は横移動に合わせベースが少しずつ回転し、被写体を中心に置くように移動します。
百聞は一見にしかずですので、まずは次のGIFかYoutubeをご覧ください。

これは右から左への移動です。

こちらは左から右への移動です。

この動きがどういうことかを、最初と最後の画像で説明します。
最初の画像では、カメラは右からスタートし、このときレッサーくんの左側面を見ています。

最後の画像でカメラは左に移動していますが、単純に横移動するだけでは写らないはずのレッサーくんの右側面が見えています。

ベースの移動時のダイヤルの動きですが「90」の文字が、ベースの移動にあわせて移動しているのが分かります。

これを線で表すとこのようになります。

つまり左右に移動しつつも、ある程度被写体を中心に据えるようにカメラがパンしているわけです。

横移動するだけのモノが安くても4万円近くするのかと不思議でしたが、使ってみると「なるほど、こういう動作を高精度でさせるから高いのか」と合点がいきました。

ドキュメンタリーのタイムラプス映像も単に横移動しているようで、実はカメラ自体が少しずつ回転することで映像が単調にならないのです。
そしてこれこそが、スライダーを使うことでのみ得られる映像効果ではないかと思います。

これだけの物を使いこなせるスキルはまだありませんが、下手ながらも撮影した物を見ると「次は何を撮ろうか?」と考えてしまいます。

ということで2回に分けてレビューしたXinru photographic equipment社のカーボン電動スライダー、決して万人向けというわけではありませんが、興味のある方は動向をチェックしておくといいかもしれません。